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Vol.03 キッチンを決める前に考えてみてほしい事



性能がいい物、高い物が揃えば快適なキッチンになる。

ほとんどの方がそう思っているかもしれません。

それは正解でもあり、間違いでもあります。

高性能な物は確かに便利ですが、どの家庭にもフィットする訳ではないのです。


今の生活、5年後、10年後、15年後、どう暮らしているか、想像してみてください。


例えば、「浄水器一体型水栓(ヘッドにカートリッジが入るタイプ)」

メリットは蛇口から直接、すぐに浄水が使えて便利。

そしてカートリッジ交換が手軽。

ビルトイン浄水器の場合、下の収納部分にカートリッジが付いているため、中の邪魔な物を外に出して、しゃがみ込んで交換しなければいけませんが、

一体型なら手元で交換するだけ。


しかし、ポット型や、ビルトイン浄水器と比べ、カートリッジの価格がやや高め。

シャワータイプの場合はヘッドが重くなってしまい使いにくいという方も。

カートリッジの交換を忘れて、うっかり使い続けてしまうと浄水できないどころか、カビ雑菌が繁殖する可能性もあります。

カートリッジを外したままだと水道水も出なくなる物もあります。

(樹脂でできたダミーのカートリッジ使用して使うという方法もあったりします。)


【高校2年生の息子がいて飲み水、食事にも沢山浄水を使うから導入したい】

この場合はどうでしょうか?

・ポット型のように待たなくても沢山の浄水がすぐ使える。

・飲料水を買うより安い。

・手元でカートリッジを変えられるから手軽。


~5年後を予想してみましょう。~

・子供は一人暮らしを始めて夫婦2人の生活

・調理などに使う水の量が減った。

・お茶の消費量も減り、作るより買った方が手軽になった。


どうでしょうか?

水栓の寿命は大体15年程度と言われています。

その間、4か月に1回、1個約4,500円のカートリッジを交換し続けなければいけないのです。

そう考えると、私はこのご家族に水栓一体型浄水を勧められないと思います。


逆を言えば、まだ小さな子供がいて、15年先まで浄水を沢山使う。

という場合なら、飲料水を買うより経済的ですし、便利です。


このように、水栓一つでも使う方、家族構成によって無駄になり、最後は不便を感じる事まであるのです。


どんな便利な商品にもメリット・デメリットがあります。

無駄を見つける事が快適なキッチン作りのカギになります。


次回からは「キッチンを選ぶ時、決めなければいけないパーツはどこ?ポイントは?」について書いてみます。

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