性能がいい物、高い物が揃えば快適なキッチンになる。
ほとんどの方がそう思っているかもしれません。
それは正解でもあり、間違いでもあります。
高性能な物は確かに便利ですが、どの家庭にもフィットする訳ではないのです。
今の生活、5年後、10年後、15年後、どう暮らしているか、想像してみてください。
例えば、「浄水器一体型水栓(ヘッドにカートリッジが入るタイプ)」
メリットは蛇口から直接、すぐに浄水が使えて便利。
そしてカートリッジ交換が手軽。
ビルトイン浄水器の場合、下の収納部分にカートリッジが付いているため、中の邪魔な物を外に出して、しゃがみ込んで交換しなければいけませんが、
一体型なら手元で交換するだけ。
しかし、ポット型や、ビルトイン浄水器と比べ、カートリッジの価格がやや高め。
シャワータイプの場合はヘッドが重くなってしまい使いにくいという方も。
カートリッジの交換を忘れて、うっかり使い続けてしまうと浄水できないどころか、カビ雑菌が繁殖する可能性もあります。
カートリッジを外したままだと水道水も出なくなる物もあります。
(樹脂でできたダミーのカートリッジ使用して使うという方法もあったりします。)
【高校2年生の息子がいて飲み水、食事にも沢山浄水を使うから導入したい】
この場合はどうでしょうか?
・ポット型のように待たなくても沢山の浄水がすぐ使える。
・飲料水を買うより安い。
・手元でカートリッジを変えられるから手軽。
~5年後を予想してみましょう。~
・子供は一人暮らしを始めて夫婦2人の生活
・調理などに使う水の量が減った。
・お茶の消費量も減り、作るより買った方が手軽になった。
どうでしょうか?
水栓の寿命は大体15年程度と言われています。
その間、4か月に1回、1個約4,500円のカートリッジを交換し続けなければいけないのです。
そう考えると、私はこのご家族に水栓一体型浄水を勧められないと思います。
逆を言えば、まだ小さな子供がいて、15年先まで浄水を沢山使う。
という場合なら、飲料水を買うより経済的ですし、便利です。
このように、水栓一つでも使う方、家族構成によって無駄になり、最後は不便を感じる事まであるのです。
どんな便利な商品にもメリット・デメリットがあります。
無駄を見つける事が快適なキッチン作りのカギになります。
次回からは「キッチンを選ぶ時、決めなければいけないパーツはどこ?ポイントは?」について書いてみます。
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